〔法務大臣による死刑のハンコ発言はなぜうまれたか?〕
3年前の衆院選では、63674票を賜るも、皆様の期待に応えられず心苦しく思っております。
落選後、バイクに乗って茨城3区内を地道に訪問し、各地域のご意見を頂戴する活動を続けていたところ、落選から1年後に45歳にして第1子を授かりました。
初めての子育てで、夜は娘がちゃんと呼吸してるかなと不安になり、娘の口に手を当てて、呼吸を確かめるような、命の尊さに感謝する日々でした。
そんな中、命の尊厳を無視した「法務大臣は死刑のハンコを押すだけの地味な仕事」という発言の報道を知り、0歳の子を持つ一人の父親として、強い憤りを憶え、もう一度、私が立ち上がらなければいけないという強い使命感にかられ、再チャレンジを決意した次第です。
「法務大臣は金にも票にもならない」等との発言の報道もありましたが、このような発言は、まさに現在の裏金疑惑に通じるものであります。
ただ、袴田事件等の冤罪の懸念が問題となっている状況で、死刑囚の命をジョークのネタにする発言が飛び出してしまう原因の一つには、前回の衆院選で政治に緊張感をもたらすことができなかった私にも責任があると認識し、私からも深くお詫び申し上げます。
自民党が良いとか悪いとかの議論の前に、自民党に対抗できるライバル政党が存在しないことが昨今の政治の緩みやおごりといった緊張感の無い政治状況を作り出しています。
国民の皆様のための機能する国会に変えるためには、我々野党も変わらないといけないと思います。
週刊誌を片手に与党のスキャンダルを追及するのではなく、良い政策は良いと認め、悪い政策はただ単に悪いで終わらせずに、我が党ならこうするといった更に良い対案を提示し、建設的な議論が国会でなされなければいけません。
しかしながら、総裁選で予算委員会で与野党がしっかりと議論をしてから解散すると言っていた石破総理が、能登半島等の被災地の皆様のことを考えずに党利党略を優先し、即時解散を発表し、早速一つ目の公約違反となりました。消費税の変更等の大義の無い解散なので、今回の選挙は、裏金議員が選挙でミソギを済ますのか、それとも、与党を過半数割れに追い込み、野党が政治資金のザル法を改正し、裏金議員を一掃して、金権政治の膿を出し切る政治改革を進めるかを選択する選挙になると思います。
お金によって歪められてしまっている古い政治とキッパリと決別し、高齢者福祉・公共交通・子育て・教育・雇用等の本当に必要とされている政策分野に予算が振り分けられるまっとうな政治を取り戻してまいります。
私の娘もおかげさまで先日2歳になりました。全ての子供たちが、日本のどこで生まれ育っても、夢と希望に向かって努力することができる格差の無い社会を創り、若者が安心してチャレンジできる活力こそが日本の強い経済を生み出し、年金だけでも安心して暮らせる高齢者福祉の実現のために、全力で取り組みますので、変わらぬご指導とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。